父の庭先から『長雨』

暗いのはよくない。

寂しいのもよくない。

感傷的なのもよくない。

明るく、力強く、前向きであるべきだ。

文字は思いを形にする。

だから気を遣わなければならない。

しかし こうあるべきだと理想の言葉を言い聞かせ、思いに枷を嵌めてしまうと息苦しくもある。

「強くなければ生きられない」   

確かに!! 確かに!!

そう、この庭の雑草を見ていればわかる。

彼らには、弱さも、悲しさも、寂しさなどみじんもない。

雨にも負けず、風にも負けず、じりじりした夏の太陽を受けても、他を圧倒してのさばってくる。

ただ、ただひたすら、生を受けた今生をまっとうに生きようとしている。

彼らの生きる過程に、不都合なんてことがあるのだろうか。

不満や不安、迷いがある分、私はひ弱なのだろうか。

寂しいと書くから寂しくなるのか、暗いと書くから暗くなってしまうのか。

幸せと書けば幸せになれるのか、楽しいと書けば楽しくなるのか。

強くあるためには、心を誰かに気取られてはならないということか。

梅雨の長雨が、すべてのものをじめじめと追い込んでゆく。

今日の私は、何をしても憂鬱でかび臭い。

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この記事を書いた人

6月生まれ
そのせいか、寒さより、暑さに強い
限界を超えた体重に苦慮して、昨年、カーブス入会
見た目より、感傷的で繊細(と自分では思っている)

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